ご挨拶Welcome to our workshop

ご挨拶

「第28回 SST全国経験交流ワークショップ in 名古屋」がやってきます。

このサイトをご覧いただき誠にありがとうございます!

ついにやってきました!!みなさま待ちに待った現地開催です。2023年7月16日、暑い名古屋で、熱いワークショップです!

この、コロナ禍っていうんでしょうか、ほんとに辛かったですね。でも私はいつも思うんです。ピンチはチャンスだと。波風立つときは変化のとき。風がなければヨットは進みません。危機は英語でcrisis。その語源はギリシア語のkairosだそうです。kairosは機時と訳され、「決断すべき運命的な瞬間」であり、神との出会いや分岐点を表します。コロナ2019は、日本の社会にとってkairosとなりました。残念ながら、同調圧力は強まり、個人の責任はとりあげられて、あまりよくない変化もありました。SSTも対面で行うことが難しくなって、その魅力や効果が若干発揮されにくくなったところもありました。ただ、オンラインツールの広まりなど良い遺産も残したように思います。オンラインでSSTをやるなんて思いつきもしませんでした。本ワークショップでも、一部オンデマンド配信されます。このあたりは便利になりました。

我々の日常にも、kairosはしばしばやってきます。「この人とまた会いたい、連絡先を聞きたいけどどうしよう」、「お目当ての本がないから店員さんに聞きたい、けど諦めて帰るか」、「手一杯のときに上司に仕事を頼まれたけど断りたい、でも言えないし自分でやろうか」、そんなときSSTは役に立ちます。SSTはピンチをチャンスに変える力を持っているんです。

今回の全国経験交流ワークショップ、テーマは「日々に根ざしたSST」です。
午前中には、地元東海地区で「働くこと」について先進的な取り組みをしていらっしゃる企業である、久遠チョコレートさんやココトモファームさんの代表に、仕事とはなにか、仕事に求められる社会的スキルとはどんなものかを巡って討論していただく企画を行います。医療や福祉はどうしても閉じた世界となりがちです。そのような枠にとどまらず、自由な発想で、人々の日々の暮らしにSSTがどう役に立つかを捉えてみたいと思うのです。

一方温故知新も大事です。そこで「先達に聞く」というプログラムです。前田ケイ先生、安西信雄先生、皿田洋子先生、河岸光子先生に、大きな部屋の4コーナーにわかれて、これまでのご経験をお聞かせいただきます。こんな貴重な機会はそうそうありません。しっかり味わいたいと思います。
午後の分科会では、「愛知で逢おう,みんなと交流会」と題して経験交流を、さらには子どもに対するSST、就労をめぐるSST、そしてそして、前田ケイ先生による「コインマップからの個人SST」を予定しています。
最後に大会テーマでもある『日々に根ざしたSST』と銘打ったシンポジウムです。朝からの知と経験のうねりがこのシンポジウムに注がれます。新しい発見が、日々の活動を丁寧に見直すことで生まれることでしょう。

さあ、ここから盛り上がっていきましょう!
実行委員会一同、このワークショップが、みなさまにとって良い方向へとつながるkairosになることを願っております。

第28回 SST全国経験交流ワークショップ in 名古屋

大会長 高木友徳